落選、落選、また落選。東京2020チケットゲット失敗のドタバタ、その②

 

 (承前)。先回書いたように、来年の東京オリンピック入場券の申し込みが、ことごとく「落選」の「烙印」を押されて全滅した。
 ところが、頭にくることに、息子が申し込んだ3種類は総て当選したのである。人気のない種目ではなく、野球の準決勝、バドミントンの男女シングルダブルスと、男子体操の予選と日本人の勝つチャンスがある人気種目ばかりである。
 どうしてこう当たりばかりの人と、全滅の人と、極端な差別が起こったのか。
 オイ、チケットを扱っている関係者の者ども、質問に答えろ。
 どうしても納得がいかないから、ちょっとばかり調べることにした。
 まず、業界のトップに位置する某大企業の偉い方に電話を掛けた。私は長年、その会社の主催する会合の委員として貢献してきたから、人脈はザラザラいる。こういう場において、自分の立場を利用するのが私の美学に反するので、今まで1庶民として行動して、ツテを利用しなかっただけである。
 某大企業のその偉い人は、なぜか電話の向こうで「すみません、すみません」と謝りながら、「今回だけはどうにもならないんです」という。
 その方も個人でIDを登録して申し込んだが、全滅。周りの方々も誰一人当選していないという。しかも・・・。
 「うちの社長も買えなかったんですよ。お役に立てなくてすみません」だって。
 いや、私は別に招待してほしいと言ったわけではない。買う方法がないかと聞いただけなのであるが、全くの門前払いだ!
 別の会社であるが、私が別に見たくもなかった2002年のサッカー・ワールドカップ日韓共催の決勝戦は、VIP席の特等シートに招待されたのであった。うまくいかないものだ。
 かくして、要の企業のお偉いさんに「今回は社長でもダメ」と言われたので、現状を調べてみようと、今度はマスコミ側に電話を掛けた。親しいある新聞社のデスクである。
 久しぶりだったのに声で一発でわかり、やあやあと旧交を温め、カクカクシカジカと説明した。
 「いやあ、今度はメディアでもなかなか厳しいんですよ。今までは何人か分の記者証が手に入ったんですがねえ、今回は記者1、カメラマン1とうちの部署でも2人分みたいなんです。とても個人で入る余地はなさそうで・・・」と悲観的。
 たしか、長野オリンピックの開会式のチケットを入手した時は、メディアの人に手配してもらったのだが、私は記者席だったけれども、ちゃんとチケット代として3万円弱を支払った記憶がある。ズルして入場するのを私は嫌いである。
 今回は手配してもらうことさえ無理なようで、八方ふさがり。
 私が開会式のチケットをゲット出来れば、面白い観察記を書くんだがなあ。
 オイ、元締めさんよ。何とか売ってくれ。
 さて、デスクは「今回はダメだ」と言いながら、何となく雰囲気が楽観的である。これはどこから来るのだろうと疑問に思っていたら、彼曰く。
 「1回目だから厳しくしたんでしょう。当然、彼らだって売れ残りは避けたいはずですから、本番に近づくにつれて、間違いなくチケットは出てくると思いますよ。焦らなくていいです」と。ほんとかいな。
 秋の売り出しは先着順とされているが、ネットでの先着順てどうするの?
 私は絶対に開会式をライブで見てやる!!!
 誰か知恵を貸してくれませんか。チケットゲット方法のウルトラCはないですか?
 さて、今夜は来年の東京2020を占うビッグ競技が行われる。19時40分からNHK総合でも中継される日本陸上選手権大会である。
 中でも男子の100メートル走の決勝が期待だ。
 伸び盛りのサニブラウン・アブデル・ハキーム君と桐生祥秀君の9秒台対決は見ものだろう。他にも小池祐貴君やリレーで有名になったケンブリッジ飛鳥君など、日本の短距離アスリートのエリートたちが勢揃いする。
 この年頃の青年のカモシカのように真っすぐな脚を見ると、つくづく日本人の体形が変わったと思う。
 今、民放連のテレビ審査真っ最中なのだが、報道部門でよく登場する第2次大戦中の、若くして散った兵士たちの慟哭の記録写真を見ると、今の青年たちと体形が全く違う。
 栄養が悪かっただけでなく、先天的な日本人の武士体形で、胴長短足が多い。脚が短いのである。
 つまらん今年の大河ドラマ『いだてん』に出てくる、オリンピック選手の金栗四三(中村勘九郎)もどちらかといえば短足で不格好だ。
 戦後70年以上経って、栄養はよくなるわ、椅子生活で畳に座らなくなったわ、フィジカルの強い国のDNAと混血するわ、で、日本人の脚が長く逞しくなったのはめでたい。だが、桐生君は純日本的な容貌だし、特に脚が長いとも思えないのに、あのスピードは天性の才能のしからしむるところで、来年がとても楽しみである。
 みんな頑張っておくれ。
 世界中には9秒台の選手がザラザラいて、9秒台半ばという猛者もいる。
 しかし、東洋人が国際オリンピック大会の100メートル走で決勝に残るのは悲願である。その前哨戦が今夜の決勝と言えなくもない。
 それにしても、東京2020の開会式のチケットをなんとかゲットする方法はないのか。
 寝ても覚めても2020だ。
 秋以降の申し込みチャンスにはすべてトライする覚悟だが、蛇の道はヘビ。
 誰か教えてくれないか。
 公正に代金を支払って買います。
 買える方法を教えてほしい。あーあ、疲れる。