満艦飾のパレスサイドビル こちらは近づく冬季オリンピック

 

 毎日新聞社屋のある千代田区一ツ橋のパレスサイドビルが、壁面に満艦飾の万国旗を張り付けた物凄い写真を、毎日新聞の社報に載せて送ってきた。東京オリンピックの開幕まで1000日となった昨年10月28日に、国際オリンピック委員会に加盟する206か国・地域の旗を、窓に張り付けた写真である。
 オリンピックの開会式にのっとって、アルファベット順に国旗のデコレーションをしているのだが、入場行進の先頭のギリシャから始まって、最後の日本まで、窓枠1枚ごとに1枚ずつ、布製の旗―横210センチ、縦140センチ―を横35枚、縦6枚ずつ並べて貼ったのだ。壮観である。
 「世界は1つ 東京2020 オリンピック」との言葉も添えて、協賛会社のロゴとともに1枚ずつ設置していったようだ。深夜に作業員が、忍者のようにエレベーターホールに国旗を搬入して、1枚1枚装飾したのである。こういう茶目っ気は楽しい。現在も満艦飾かどうかは見に行っていないので知らない。
 一方、冬季のOP韓国では、競技場のチケットが売れ残っているとか、国民の関心が盛り上がっていないとか、メーンスタジアムは天井もなくて極寒であるとか、いいニュースを聞かない。盛り上がっていないらしいが、私は楽しみにしている。今からでも旅行会社に頼んで見に行きたいぐらいだが、やめた。
 何故なら、何度かあちこちに書いたように、長野オリンピックの開会式の時、マスコミの席で見物したが、インフルエンザに罹っていて、高熱を我慢していたら、こじらせて死にそうになった経験があるからだ。長野日赤病院に担ぎ込まれて、夫に迎えに来てもらい、辛いことばかりだったのだ。あの時よりは何十年も年を取ったし、平昌は物凄く寒いらしいし、不安で行けない。
 やっぱりテレビ観戦をするしかない。
 もう3週間を切っているのに、話題といえば北朝鮮の平昌参加や美女軍団のことが多い。素朴な感想を言えば、したたかな北の委員長の思惑通りに、世界中が振り回されているように感じる。自分たちも出たくてしょうがないから、「行くぞ、行くぞ」とネタを小出しにして駆け引きしているのが見え見えである。
 私はかつての大韓航空機事件を忘れていない。
 あの事件で何百人も死んだのだ。
 この償いはされていない。
 なぜ、こんなに低姿勢で北の機嫌を取らねばならないのだろうか。
 先日、夕刊紙から、北の美女楽団について取材されたので、言ってやった。当初、記者は男たちの耳目を集める美女芸術団を華やかなものとして、肯定的に書こうとしていたようだが、私の辛口で内容まで変わってしまった。
 私が指摘したのは、「どこが美女軍団だ。ダサいファッションに厚化粧の女性たちが、楽器を操り、あわよくば、行く先々で記事にされて、世界中の話題になりたいだけだ。本来のウインタースポーツの祭典とは関係ない。その下心に日本のマスコミはまんまと引っかかっている。それより、長い時間をかけて、自分の競技に精進してきた選手たちの蔭の努力をもっと伝えるべきである。ワイドショーは絵になりさえすればすぐ飛びつく。右へ倣えで情けない」と。
 記者が賛同してくれて、記事は「これでいいのか、平昌五輪。最大の目玉はおそらくメダル争いではなく 北朝鮮の政治ショー」と変更になった。
 IOCのバッハさんまで、北と南の合意の後の記者会見で、えらく低姿勢にお世辞を言っている。穿って考えると、これをしも核兵器の威力というのか。
 オリンピックという格別の舞台で、日本の選手たちがどれだけ日頃の実力を発揮できるか、もうすぐ結果がわかる。
 私が懸念しているのはスキーのジャンプだ。長野オリンピックでの日の丸飛行隊のように、思いがけない好結果が出ればいいが、あまり期待できないと思う。特にAちゃん。ソチオリンピックでも世界ランク高位だったのに競技の結果は表彰台に届かずであった。今回は当時より条件は良くない。
 そりゃあ、勝ってもらいたいから応援するが、心配もしている。
 映像を通してのみの勝手な意見であることを断った上で、敢えて言えば・・・。
 小さな体で精進しているのは理解できるが、色気づいて、関心が他の方を向いているのではないか。厚ぼったい瞼を二重に整形(?)して、エクステで睫毛もバッチリ反り返っている。年頃のお嬢さんだから、「かわいい」だの「美しい」だのと言われたいのだろうが、私には違和感がある。
 一方、スピードスケートのBさんたちはありのままだ。ひたすら太腿を鍛え、ひたすらカーブのテクニックを磨いているのが伝えられている。結果は世界新記録や日本新記録連発である。それでも、本番で何が起こるかわからないのがオリンピックである。
 ジャンプのAちゃんはCMに出すぎている。昔のようにアマチュア選手は金儲けをしてはいけない、とは思わないが、ゴルフの石川遼くんも、人気が出てCMに出ずっぱりになった頃から成績が振るわなくなった。金は若者を狂わせるのだ。
 余談だが、石川遼くんの成績が良かった頃、JRの中央線の車内から、石川くんの卒業した高校の校舎の上に、彼の出身校であるという自慢気な宣伝看板が設置されているのが見えていた。今は取り外されて影も形もない。アメリカツアーのシード権も失った彼に、母校だと言ってもらいたくないのだろう。
 せちがらい世の中である。
 いずれにしろ、平昌オリンピックはすぐ来る。
 私はまたテレビモニターで寝不足が続く。日本選手たち、ぐわぁんばれ!